研究について
研究1
3Dデータの作成と3Dプリンタによる立体模型の印刷
- 概要
視覚障害者の教育において、立体物を触ることで、ものの概念形成を図ることは大変重要です。必要な多種多様な立体模型を作成できるのが3Dプリンタです。
3Dプリンタを使用する、または3Dデータを作成する技術を持ち、その技術を社会に役立てたいという思いを持つ人々・組織をネットワーク化することで、視覚障害教育に役立つ3Dデータの作成と立体模型の印刷を加速させることを計画しました。さらに、3Dデータをインターネット上のデータベースに集約し、必要とする教員、あるいは視覚障害者本人がいつでもどこからでもデータをダウンロード・印刷して教育に活用できるようにすることが目標です。
本研究は、新潟大学渡辺研究室を中心に実践しています。
研究2
視覚障害者向け音声触図システムの開発・表なし
- 概要
視覚障害者が図形や地図を把握する手段の一つとして、触図という紙面から点や線が浮き出した図を使用しています。これは触って物の形が把握でき、図に描かれている要素の位置関係が理解できる利点があります。一方、図の点や線と点字説明文とを触って判別することが難しく、指導者から説明を受けなければ理解ができないことがあります。
スマートフォンのカメラや、タブレットのジェスチャーにより触図上の指を認識し、その位置の図情報を音声案内するような、音声触図教材(Tactile graphics with audio responses system - TARS)の開発を行っています。これにより、図の読み取りが簡単にでき、視覚障害者が独力で学習が可能となることを期待しています。
本研究は、
名古屋工業大学橋本研究室を中心に実践しています。