エベレストと富士山 Mt. Everest and Mt. Fuji

- Type:
- 3D data
- Category:
- 日本の地図, 世界の地図, 理科, 社会
- Author:
- 金子健(国立特別支援教育総合研究所)
- Target:
- 小学生、中学生等
- Data description:
エベレストも富士山も、小・中学校等の社会や理科で、これらの山の特徴や成因等について取り上げられることがある。
エベレストは世界で最も高い山であり、標高は8849mである。この山について、縮尺15万分の1(約7mmで1km)で模型を作成した。
模型(a)(写真上左)では、エベレストの山頂を含む東西約18km、南北約14.5kmの範囲を造形した。この模型(a)では、左下(南西)を斜めに切断しているが、中央にエベレストの山頂があり、そこから、周囲の3方向(東、西北、西南)へと急な傾斜がある。なお、この模型では、標高4500m以下は削除しており、模型の山頂から東方や西方に下った所に平坦な部分があるが、それらの地点の標高は約5000mである。山の標高とは海面からの高さであるが、山の高さを、この平坦部からの高さと考えれば、約3800mとなる。また、その南方にも山頂があるが、これは別の山(ローツェ)の山頂である。エベレストは、非常に多くの山が、非常に広範囲に東西方向に連なるヒマラヤ山脈の中の山である。その中には、エベレストの他にも標高8000mを超える山があり、7000mを越えるものは、さらに多くある。
模型(b)(写真上右)では、模型(a)のうち、エベレストの山頂周辺の、東西11.3km、南北7.5kmの範囲のみについて、海面からの高さも含めて(標高4500m以下を削除せずに)造形したものである。同様に、左下(南西)を斜めに切断している。この模型では、海面からの高さを含めて、その高さが理解できると思う。いずれにせよ、エベレストの山頂は、標高という点で、世界で最も高い地点である。
一方、富士山は、標高は3776mであるが、山脈等に属さない独立峰であり、かつ、麓の平坦に近い部分は標高数100m程度である。なお、富士山の形の概略としては、頂上から、どの方向に向けても急な傾斜から始まり、次第に傾斜が小さくなっていき、平坦に近づいていく形である。
この富士山の模型(写真下)として、頂上を中心として、エベレストの模型(a)と同じく縮尺15万分の1(約7mmで1km)で、東西、南北とも約18kmの範囲を、海面からの高さを含めて造形した。エベレストと同様、左下(南西)を斜めに切断している。この模型では、南西の一番標高が低い部分で標高約600mである。また、これらの模型について、元のデータに対して表面を滑らかにする(微細な凹凸をなくす)(MeshlabのfilterのLaplacian smoothによる)加工をしており、触る際に、指がひっかからないようにしている。ただし、それでも、特に周囲よりも高い地点(とがっている部分)で指がひっかかる箇所がいくつかはできることがあるので、造形後、確認のうえ、表面をやすりで削ることも必要である。特に、エベレストの模型については、元々とがっている部分があるため、やすりで角をとることが必要である。
- License:
- CC-BY, NC, SA ただし、使用に当たっては、エベレストについては、Terrain2STL(https://jthatch.com/Terrain2STL/ )のデータを使用していることと、そのデータを著者が加工していることの明示が必要である。富士山については、国土地理院の地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)のデータを元にしていることと著者がそのデータを加工していることの明示が必要である。
- Scale:
- 15万分の1
- Size:
- エベレスト(a) 119.4mm × 96.8mm × 29.0mm エベレスト(b)75.2mm × 50.2mm × 59.0mm 富士山 119.7mm × 120.0mm × 25.2mm
- 3D printer:
- Flashforge Adventurer4
- Materials:
- PLA White
- Additional information:
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ダウンロードリスト
- Sizeは、3Dデータをそのまま(拡大/縮小せず)印刷したときの大きさ。
- Scaleは、上記印刷サイズの場合の縮尺/拡大率。
- 3DprinterとMaterialは、写真にある模型を印刷した環境。他のプリンタ・材料も使用可能。